俺の抱くヤマメに対する強い思いは、川遊びをしながら地元の自然に深く慣れ親しんできた少年時代からの体験や記憶とつながっている。

ガキの頃は、川遊びの相手といったらヤマメだったから、魚にはパーマークがあって当たり前というか、
今でもやっぱりヤマメには特別な思いがある。自分の1番身近な魚っていうかな。
ずっとあのパーマークを見て育ってるからな。

特に「鼻曲がりの雄」には、カッコいい!って子供ながらにすごく憧れたし、それは今も変わらない。
あの感覚って、クワガタで言えばミヤマクワガタとかノコギリクワガタを採る時に、立派なツノをもったデカイ雄を採りたいっていう気持ちと一緒なんぢゃねーかな。
厳つくて力強いものに対する憧れってゆーの?
男だったら誰でも潜在的にそういう本能があるだろ?

そんな見る者を威圧するような迫力とカッコよさを備えたオスの大ヤマメが釣りたくて渓流釣りを続けてる様なものである。
なので、いくら大きいのが釣れてもメスだと正直あまり感動しない。
やはりトラウト類はオスが断然格好いいのだ。