俺は釣りをする醍醐味は「非日常」にあると思う。

無機質な大都市で、自然と隔絶した中で生きるために仕事を強いられストレスを抱える。そんな日常と真逆の環境で思う存分リフレッシュしたいから釣りをする。

としまえんは「日常の延長」であってそこに非日常は無い。俺は気まぐれで行くことはあってもここにきて「あー楽しかった」と思うことはなかった。

逆に言うとここが楽しい人というのは「非日常よりも決まりきった日常に安寧を感じる」タイプじゃないかと思う。悪く言えば引きこもりタイプ。

自分の見知ってるテリトリーでいつもと同じ決まりきった事を決まりきった手順で行い決まりきった結果が返ってくる。それが楽しいという人。

おそらく食べ物の選択も好奇心で未知のメニューとかは手を出さず安定して美味いと分かり切ってるものばかりを食べるんじゃないかな?

未知のメニューを食べて不味かったらお金を損したと思って不機嫌になるとか。俺はその不味かったという体験は美味しい体験に出会うための必要経費と考える。

見知らぬ土地で、予想外のトラブルに会い、それを機転で乗り越える。良くも悪くも常に未知との遭遇があり、予想外の結果で終わる。そういうのが苦痛なのではないか?俺はそれこそが絶頂級の快楽なんだけれども。