俺もあまり釣りの時に話しかけられるのは好きではないし、そもそも普段でも雑談するのとかあまり好きではない方だわ。
「一人旅の醍醐味は知らない人とたくさんの出会いをすること」とか言ったりする人けっこういるじゃん?
俺はあれが全く分からないくらい。

そんな俺がよく釣りに行く漁港は割とみんなフレンドリーで、やっぱりけっこう地元の人が話しかけてくるんだよね。
一応愛想よく挨拶は返すし話も返すんだが、本当は静かに釣っていたい。
でも良いこともあったよ。
そこは割と海も綺麗で岸やロープにいっぱい牡蠣が付いてるんだけど、地元のおっちゃんが、
「兄ちゃんせっかく遠いところから来たんやしこれ持って帰り。
本場の牡蠣は美味しいでー」
って言って、船着き場のロープについてる牡蠣を取って持って帰らせてくれた。
そんなあちこちに普通に付いてる牡蠣が本当に旨いのか半信半疑だったが、帰って焼いたらちゃんと身付いてるしめっちゃ旨いんでやんの。
あんなそのへんに付いてる貝みたいなヤツが全部牡蠣で、しかも食べれるとは全く知らんかった。
なかなか良い経験したよ。