釣具店に勤めてたけど関東とそれ以外(主に関西)では売れる道具に差があるんだよね。関西はコスパの高い商品で汎用性が高い道具が、関東では高級で〇〇専用みたいなのが主力商品になる。

理由は関西(特に瀬戸内以西)は魚影が濃く道具の差が釣果に繋がることは少ない。対して関東は魚が少なくなかなか釣れない。そうするとどうなるか?釣り人は神頼みに走るんだよ。

例えば具体例はヨーヅリのルアーとアイマのルアーかな。ヨーヅリは大した宣伝を打たないし雑誌での露出も少ないけど、魚が多い九州四国では「これ釣れるやんけ」と良く売れる。対して関東では釣れるルアーなのに売れない。

魚が少ないから場所が悪いのか腕が悪いのかルアーが悪いのか竿が悪いのか「何が悪いのかわからない」という悲惨な状況に陥る。

そういう時に「コモモ使えば釣れますよ」と雑誌で胡散臭いプロが呟くとそれに縋り付くんだよ、もう釣り具じゃなくて「幸運のツボ」買うのと一緒の心理。

魚が少ない場所では一部の上級者以外はいいものと悪いもの、その釣りに必要最低限の機能ラインがどこなのか見極めができない。釣れなさすぎて原因の絞り込みが出来ないからw

そして釣れないせいで絶望し打ちひしがれる難民がたくさん生まれる。そして彼らに「プロも愛用の道具」という幸運のツボを売りつけるのが関東の商売。

魚の少ない地域に住んでる人は釣りがずっと下手なままで、魚がたくさんいるとこの人はどんどん上手くなり道具を見極める目もメキメキ上がっていく。

こうして生み出された名言が「釣りは西高東低」である。