逃げ遅れの心理「正常性バイアス」の恐ろしさ

人間が予期しない事態に対峙したとき、「ありえない」という先入観や偏見(バイアス)が働き、
物事を正常の範囲だと自動的に認識する心の働き(メカニズム)を指します。

東日本大震災では津波も問題ない程度と軽く見て逃げ遅れ、大量の人が命を落としました。
御嶽山の噴火の際にも同じような心理が働いていた可能性があります。
火山の噴火という危険な状態に接しても、「大丈夫だろう」(=正常性バイアスの働き)と、
立ち上る噴煙を撮影していたため、避難が遅れた人も少なくないといわれています。

みんな自分だけは大丈夫、と思い込みたいのです。
この世の中で自分だけはコロナにかからない、肺炎で死なないと。

だけど現実に東京都内で既に感染者がいて重症となっている。
大量に人が密集している東京都内では武漢以上のパンデミックが起きてもおかしくないのです。
そして、満員電車や人込みの中にあなたが入っていけば、コロナに感染して死ぬ可能性は十分あります。