その芸術の三原則は、岡本太郎の唱えたものです。
1970大阪万博のメインパビリオンに建てた、「太陽の塔」が代表作。
世界中にコレクターが存在する、日本人として最も著名な芸術家の一人です。

アナーキーな人間性で、生前、自分を権威と見られることを極端に嫌いました。
オリンピック開会式に匹敵する大イベントのメイン会場を任されながら、「万博なんかどうでもいい。太陽の塔は、ただそこに、孤独に、突っ立っているのだ」と言い放ったエピソードは有名です。

「きれいであっては、うまくあっては、心地良くあってはいけない」
岡本以後、多くの芸術家やその志望者たちが、この言葉の真意を、一生賭けて探求してきました。
その入り口に立ったことのある者ならば、この言葉の重さを知っている。軽々しく口にはしない言葉です。