ただ、僕の妻はここで諦めなかった。アポも取らず、いきなりロサンゼルスまで押しかけて直談判しに行ったのだ。直談判した結果、まさにその会社は日本の某企業と独占販売契約を結ぶ寸前だった。
 その日本企業は15カ国以上から服飾雑貨を輸入しており、全国のホテルなどに150店舗以上も展開している大手企業だった。
交渉は難航したが、結局、僕の妻は日本国内での独占販売権及びアジア圏内での販売権を得ることに成功した。

 事業の立ち上げには苦労したものの、4年後には百貨店6店舗に常設店舗を展開することに成功し、ネットショップも無事立ち上がり、その年のクリスマスの売上はネットショップだけで1000万円を超えた。
ビームスやユナイテッドアローズなどの店舗にも商品を卸せるようになった。

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