彼の口癖は、「ブログを書き続ければいつか芽がでる」だった。
かつての成功体験が彼を縛りつけた。

ツイッターもコミュニティとしての役割を終えて、より匿名性の高いSNSに若者は流れていった。
新世代のSNSはフォローやフォロワーの概念を持たない新しいマッチングシステムが主流となって行った。
代表格のOrBitは多次元マッチングシステムによるAIを駆使した情報共有でよりスパムな情報を排除し不必要なものは拡散されなくなった。
イケダハヤトのような同じ内容の情報を何度も呟く手法は瞬時にジェイル(隔離されオープンネットにでない)されスパム化していく。

ネットからも排除された彼はとうとうSNSからも姿を消した。

続く