クラインガルテンの殺人 第11回

鑑識からのDNA鑑定の結果は、捜査員を混乱させた。
三体の遺体は全てハンチング帽の男と妻のDNA型と一致した。
例の男児も含めてである。

男児はハンチング帽の男の隠し子であったのか。
ふと、捜査員の中で一つの可能性が頭に浮かんできた。

捜査員は鑑識の袈裟春の元に向かった。
「長女のDNA鑑定は出来ないか?」
袈裟春は発見人の遺留品から唾液の入ったペットボトルを取り出して、軽くうなづいてみせた。

【作者からの挑戦状】
賢明なる読者諸君ならば、もう犯人が誰かはお判りの筈である。
斧による全ての犯行は単独で行われている。
殺害の動機は未だ不明だが、全ての手がかりは提示されている。
犯人は誰か?
そしてその理由を提示して頂きたい。

解決編につづく