>>139
続きです。

今まで担当していた人は「自分の手を離れてラッキー」としか思わないだろう。
上司や部長から連絡がきたのはそれからしばらく経った後だったが、何も聞いていない、との事だった。

社長に「そうですか、わかりました。」と返信しようとした矢先に「ちょっとやっぱり考え直す」と連絡が入った。
「またか」と思ったが、どちらにせよ「わかりました。」と返信してその件は終了。

まぁ多分裏で上司や部長たちと話したんだろうな、と思っていた。

…が、実際は違った。

あとから上司に「実はお前だから言うが、あそこですぐに「わかりました。」って言ったら、社長はお前を昇格させるつもりだった。ただ、まぁ俺たちの返信が遅かったのも悪いが、すぐにレスポンスがなかった事で、社長の中では取りやめになったようだ」と言われた。

それを聞いた瞬間に、思わず泣いてしまった。
そんなことで、自分は評価されるのか。
自分が今までやってきたことは何だったのか。

自分の心が音を立てて崩れていくようだった。

以来、自分はもうそこで仕事に打ち込むよりプライベートを充実させる考えにシフトした。
どうせやっても変わらないなら、別に期待以上の成果を出す必要もない。

ただ、それでも実際にはやはり難易度の高い仕事を任されることが多かった。
差し込みの対応も変わらず多かった。

ある日対応していた案件で、日々状況を報告していたのにも関わらず、同じ部門の管理者からMTGで晒し上げにあった。

ギリギリで繋がれて糸がプツリと切れた瞬間だった。