>>81
 貨幣経済(資本主義と言ってもよい)の問題は、そもそも課税が失業者(租税を支払うために貨幣を探し求める人々)を生み出すことである。これを現代のほぼ完全な貨幣経済(単に食べたり、テレビを見たり、携帯電話をいじったりするために貨幣を必要とする経済)に拡大適用すれば、(租税を支払うためだけに限らず)誰もが貨幣を探し求めるということになる。
そうだとすれば、政府の租税によって生み出された失業問題を民間部門に解決させることはまったく愚かな行為である。民間部門が単独で、継続的に完全雇用を供給することは決してない (実際に供給してこなかった)。
就業保証プログラムは、民間部門を支援するために論理的に不可欠なものであり、歴史的にも必要とされてきた。それは、民間部門の雇用を補完するものであって、代替するものではない。

 怠けて福祉を受けるのではなく、全員が(能力を最大限発揮して)働き、社会に貢献すべきであるという考えを、どうして社会主義と呼ぶことができようか?

Larry Randall Wray