>頂点にたつひと握りの人々が不相応に多くの富を抱え込むことを最初から防ぐような政策が必要だ。

まるで、トマ・ピケティの資本累進課税とおんなじ主張ですね。
ピケティの主張の問題点は、仮に、そのような政策を政府が撮った場合、有能な若者たちはこぞって海外で起業するに決まっているという点。

それを防ぐためには、世界各国が協定を結び、そろって同様の政策を採る必要があるのですが、しかし、その協定を裏切って自国だけが自由化政策を採った場合、世界中の資本が自国に集中して、その国は巨万の富を得ることが出来るわけで、この誘惑に世界のあらゆる国が耐えられるという保証など全くないという点です。

これは核廃絶が抱えている問題とまったく同じなんですが、つまり、このような政策は、核廃絶と同じくらいに実現不可能なのです。

じつは、「21世紀の資本」の中で、ピケティ自身もおそらく実現不可能だと言っていたはずなんですよ。

正直、私には周回遅れの議論をしているようにしか思えませんね。