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 主権を有する政府にとって非自発的なデフォルトは文字通り不可能なため、現在ワシントンや世界中の政策担当者の頭の中を支配している、政府赤字や債務比率や他のあらゆる無意味な指標に関する懸念を、我々はいとも簡単に克服できる。我々には、
完全雇用を達成する「支出能力」があるか?ーーある。
社会保障を実施する支出能力」があるか?ーーある。
すべての学童のランチトレーにミルクを載せる「支出能力」があるか?ーーある。
問題は支出能力に関するものではないし、そんなものはもともとあり得ない。問題は資源に関するものである。
 失業は簡単だ。当たり前だが、失業者は雇うことができるから、政府は彼らを仕事に就かせることができる。
社会保障はそれより少し難しい。高齢者が(そしてその扶養家族や身障者も)快適に暮らせるように、そこに十分な資源を動かせるだろうか?豊かな先進国なら、人口動体と生産能力のあらゆる合理的な予測から、その答えはイエスである。もちろん、予測が間違いだと判明することもある。しかし、その場合も、支出能力はやはり問題とはならない。
最後に、すべての学校給食にミルクの提供は可能だろうか?おそらく可能だろう。可能でないとすれば、それは資源の問題であり、アメリカとカナダの草原地帯をミルク生産地に転換すれば解決できるだろう。

Larry Randall Wray