>2022年 1人当たり労働生産性(ILO統計)
順位国名単位:US$注
1ルクセンブルク2アイルランド3シンガポール4米領ヴァージン諸島5スイス6米国—

こういう人は、この順位を見て何も気が付かないんでしょうか?
この表が意味しているのは、どう見ても、人口が少ない国ほど一人当たりの労働生産性は高く出やすいということでしかないんですよ。

じっさい、あれほどの巨大な経済力を持つ米国が6位ですよ。
人口1億人を超える国でベストテン入りは米国だけ。
次に出てくるのがやっと日本の45位のはずです。

また、1人当たりの労働生産性の世界順位は、ドル建手の一人当たりのGDPの世界順位とほぼ近似しているはずで、日本の労働生産性が落ちているとすれば、それはGDPが落ちている、あるいは伸びていないということを、単に言い換えているだけです。
いったいこれに何の意味があると思えるんでしょうか?

日本人が仕事をさぼっているとか、合理化が足りなだとか、要するにお前の努力が足りないせいだ、とそう言いたいのかもしれませんが、むしろ、そんなことを言ってる人こそ、そんなの大ウソだということに気が付くくらいの知的な努力をするべきでしょう。

一人当たりのGDPとはGDP/人口です。
要するに、我々は国のGDPを山分けしながら生きているんですよ。
だったら、参加者は少ないほうがいいに決まってるじゃないですか?

もちろん、人口減少貧困論なんて真っ赤な大嘘ですし、日本人の努力が足りないなんてのも、それ以上の大ウソです。