>>432 自己レス
>MMTは、「呼び水」的な需要刺激策を強く否定している。しかし、 「呼び水」として刺激された需要が失業者・貧困者を対象に直接雇用を創出でき、かつ、それが完全雇用を達成するまでの限度で行われるのなら(そもそも「呼び水」とは、そういうものであろう)、MMTの推奨する「就業保証プログラム」との差異はほとんどなくなるであろう。そして、高橋の需要刺激策の発想は、そのようなものであったのである。

まあ中野剛志の引用文の中で引っ掛かるところとしたらこの箇所だな。
結局、中野剛志がやりたい公共事業への大義名分としてMMTを利用しているだけじゃないの?という疑問は残る。
しかし、ここで中野が書いている呼び水の定義については、間違いというわけでもないように思える。
まあレイ自身、>>437にある通り、政府が何をすべきか意見を異にする余地があると述べているので解釈の自由が生まれるのも仕方ないところがあるし、解釈の自由以前の問題として雇用保障プログラムの例としてニューディールでの公共事業を最初に挙げているのも事実。
それと、是清は直接給付といった現金バラマキよりも雇用を創出する方が失業・貧困問題の解決として望ましいとしていたことを是清の言葉を載せて伝えていることについては、個人的には好感が持てる。