ビル・ミッチェル「現代貨幣理論(MMT)入門」(2023年10月)
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第一に、すべての通貨が最終的に(米ドルの保有を通じて)金(きん)と兌換することができたブレトン・ウッズ体制下とは異なり、「国家貨幣」それ自体に内在する価値はなくなった。
本来なら「無価値」である通貨を取引(モノの売買)の際に受け取らせるためには、何らかの動機付けが必要だった。
そして政府がその通貨での支払いを要求する納税義務を課したことで、その通貨を受け取る動機が生まれた。