ドイツのハイパーインフレも、政府と中央銀行を完全に切り離さないと、こういう自体が解消できないって、中央銀行の独立性を確保する法律を作った原因。

ドイツの紙幣は刷った量が大半の人の想像をはるかに超える。
紙幣用の紙を生産するために、30以上の製紙工場がフル稼働し、印刷なんかとっくにパンクしてどんどん工場を増やして増やしまくった。
フル操業では使った印刷工場は144箇所。
もう大手印刷屋は政府が抑えて紙幣をすらせた。

その結果、アメリカのたった1ドル紙幣1枚で、4兆マルクに交換できた。
当時の1ドル紙幣で交換できるドイツマルクを札束にすると高さ4万メートル。
つまり、海抜ゼロメートルから紙幣を積んで、エベレストの山頂まで積み上げて、それを4個分。
人工衛星で見ても分かる規模の通貨発行。
それが1ドル紙幣で交換できた。

政府っていうか、政治家に通貨発行をさせると、そこまで平気でやっちゃうのよ。
だから禁止された統合政府だあ、って言っても、利権政治家に通貨発行件を与えるみたいなもんなのよ。
ドイツも政治家の意図があった。
つまり、ガンガン紙幣を刷って、戦争に勝ってしまえば、賠償金が入ってくるからなんとかなると考えていた。