副島隆彦『傷だらけの人生〜ダマされないで生き延びる知恵』
あとがき
「私は、何か偉い先生が、高みに立って、偉そうに「拙者が皆の衆に教えて進ぜよう」と
いう本はもう書きたくない、と思うようになった。今は、「上から目線で何か言う」のが、
一番嫌われる時代だ。もうひとつ、「お前が、それを言うな」、「お前にだけは、言われ
たくない」というコトバがあって国民によく使われている。
私はこのことを察知して知っている。ということは、私のような爺が、上から目線で、
偉そうなことを書いてはいけない、となる。私はもう、ムズかしいことを書きたくない。
威張りたくないんだ。偉そうなことは書きたくないんだ、もう、そんなのには飽きたんだ、
とブツブツ言いながら、書いたのがこの本だ。脱「威張りん坊」という新しいアイデアで
やってみた本である。」