[インタビュー]米国のベーシック・インカム実験…「貧しさは個人の失敗」偏見壊すか
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/30599.html
ESP、来年ベーシック・インカム実験を推進

「米国ではまだ多くの人々が『貧乏は個人のせい』であり、自ら解決しなければならないものだと思ってます。こうした固定観念を壊したい」

 ESPは来年、米国カリフォルニア州ストックトンという人口30万の都市でベーシック・インカム(基本所得)の実験を計画中だ。
無作為に選定した100人の市民に1年半の間、毎月500ドルを与える。実験の核心は、貧しい人に対する米国民の固定観念を壊すことだ。

 アイゼンバーグ氏は「貧困が個人の失敗のせいだという考えを壊すには、ベーシック・インカムを通じて貧しさから脱した成功の“ストーリー”が必要だ。人々を説得するには、計量化された数値よりストーリーがより良い手段だ」と話した。

 アイゼンバーグ氏はチェロキー・インディアンを対象とした米国のデューク大学のベーシック・インカム実験を例に挙げ、
「よく貧しい人たちに現金を渡すと、麻薬や酒を買うのに使ってしまうと考えますが、実験してみると実際はそうではない。より安定的な暮らしに向けて投資する。
ベーシック・インカムが保障されれば、人間はより良い選択をするということを示すための“ストーリーテリング”が重要だ」と話した。
ESPはストックトンの実験を通じて発掘した成功の経験をもとに、再びさまざまな人々から寄付を受けて実験を拡大していく計画だ。