政府が黒田東彦日銀総裁を再任する方針を固めた背景には、自民党総裁選や憲法改正などの重要テーマを抱え、
経済分野のリスクを可能な限り避けたい安倍晋三政権の意向がある。
アベノミクスの象徴とも言える黒田氏を交代させれば、円相場や株価にも変調をきたしかねない。
候補者の選択肢が限られる中で、「現状維持」という最も無難な判断に落ち着いた。(毎日新聞)