極めて基本的なお話をして差し上げます。

ケインズ曰く、
『政府は、インフレーション過程を継続することによって、隠密裏に、気取られることなく、市民の富の大部分を没収することができる。
この方法によって、政府はただ単に没収するのではなく、意のままに没収するのであり、
この過程は多くの人々を窮乏化させる一方で、実際には、一部の人々を裕福にする。
このような恣意的な再配分の光景は、現在の富の分配の公平に対する保証のみならず、その信頼にも打撃を与える』
(ケインズ全集9、第二編一章)
ハイエク曰く
『過去、"貧困"を無くせるほどの生産性増大を可能にするような現実的計画を考え出した者はいなかった。
それを「できる」と主張する者は、嘘つきか、自分の言っていることが分からぬ人間でしかない。
この誤った希望こそ統制経済、社会主義、全体主義の源である』
(ハイエク「隷従への道」第七章)

三橋の暴論は、ケインズでさえ明確に否定しております。
このような暴論は、経済理論ではなく『宗教』『名前を変えた共産主義』であることに気付くべきでしょう。