クルーグマンの見解
日銀がインフレ2%未達の原因を原油価格下落に求めるのは見苦しい。

「原油価格下落が、インフレ期待低下を生じさせ、実質金利を押し上げた」という仮説には疑問を抱いている。
 まず、原油価格は原油を除くインフレ率に影響を与えないものだ。
近年の原油価格下落があっても、長期金利が低下している。
オイル関連国の投資マネーの影響が、実際の原油消費国の投資より多くの影響を与えている。
長期的にはサマーズが云うように原油価格下落は全体でみれば少しプラスくらいと考えるべき。

コアコアCPIが上がっていないのだから、原油安は主な原因ではない。