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山田正彦  日本の農業はモンサントに支配される
ttp://gekkan-nippon.com/?p=12947
―― 民間企業の品種を栽培する場合、農家との契約はどうなりますか。
山田 契約書の内容は恐ろしいものです。種子と農薬と化学肥料がセットになっていて、種子を輸入するだけでなく、企業が指定した
農薬と化学肥料を使うことが義務付けられています。たとえば日本モンサントの「とねのめぐみ」の契約書では、農家がモンサントの
代理店の指示に従わない、農家は日本モンサントに損害賠償責任を負うとされています。
 住友化学の「つくばSD」の契約書でも、農家は農薬も肥料もすべて指定されたものを使用し、収穫したコメも指定されたところにしか
販売できないことになっています。また農家が収穫した「つくばSD」を全量出荷しなかった場合、農家は住友化学に損害賠償責任を
負うことになっています。さらに酷いことには、災害や天候不順などで不作だった場合ですら、住友化学に責任を帰すべき理由がない
限り、農家が損害賠償責任を負うことになっているのです。

―― 遺伝子組み換え(GM)作物はどうなりますか
山田
 現在、安倍政権は70種類のGMイネの一般ほ場(田んぼ)における作付けを承認済みです。GMイネはカルタヘナ法の承認さえ下り
れば、いつでも作れる段階まで来てしまったのです。カルタヘナ法とは、生物の多様性に関する国際条約を実施するため、2004年に
施行された国内法です。しかし昨年、安倍政権はカルタヘナ法を「改悪」して、ラウンドアップの主成分であるグリホサートの安全基準
などは品種によって400倍もの数値を許容するほど緩和してしまいました。