金子勝・慶應大教授が緊急直言 日米首脳が戦争とバブルを煽る恐怖
ttps://mainichi.jp/sunday/articles/20180129/org/00m/070/002000d
 同じ中央銀行でも、日銀とFRBでは立場が違う。日銀は緩和中毒で出口が見えないが、FRBは出口に向けて動いている。
「通貨というのは単なる信用証書だ。ドル覇権を握る米国の承認がないと、価値を保てない。円をこれだけ大量に刷ることを
なぜ米国が黙認しているのか。それは、FRBの金融緩和政策を正常化するためだ。FRBがリーマン・ショック対応で
買い込んだ米国債、住宅ローン担保証券など5兆ドルの金融資産の縮小を図っていく過程で、急激な金利上昇や資産劣化が
起きないよう、日本の異次元緩和を利用できる。低金利のジャパンマネーが流れてくると、米国の株価も住宅ローンも上がる。
利上げする理由が明確になって、FRBだけが正常化していく」
 自らの苦境克服に日本を使う? 85年のプラザ合意を思い出す。
「あの時と同じだ。日米の金利差を意識的に拡大して、米国に資金を流した。今も米国で株が上がると、米国のファンド、
金融機関が先進国のETFを買う。そして日本株が上がった」