広垢 特に最終章入ってからの展開
絵は抜群に上手いし場面場面でエモいのはまぁ分かるから好きって人の気持ちは理解できる
でもじゃあこれどう収拾をつけるの?散々引っ張っといて「みんなちがってみんないい」で終わらせる気じゃないよね?
たまたま生きづらく生まれてしまったからたまたままともに生まれた人達に対してどれだけ加害をしてもかまわないよねとか
家庭環境がクソだったから女子供も罪のない一般人も頃していいよねとか
そういう思想の奴を何で救ってあげなきゃいけないんだ?という気持ちにしかなれないんだよね
この作品特有の超常能力を「個性」と呼んでいるのも寒い
描いてるのはこれを使った悪事が起きまくって世界規模の戦争にまで発展してる世界なんだけど
この「個性」呼びのせいでまさか個を尊重しましょうねでなあなあにする気じゃないだろうな…って不信感が半端ない

誰もを救うべきヒーローが誰からも救われなかったヴィランに手を差し伸べるみたいな展開は一見熱いけど
なまじ現代日本が舞台なせいで「法律は……?」って考えが読んでる間中ずっとノイズになる
世界巻き込んであの暴れ方した連中をもし「許してあげましょうね」で片付けたらそれこそ別の暴動起こるだろって思う