イソトレチノインの副作用

イソトレチノインは皮脂腺を消退させます。この皮脂腺の消退は顔のみならず全身に起こりますので、全体的に体が乾燥しやすくなるという副作用があります。
乾燥肌の悪化、乾燥による湿疹、乾燥による唇のひび割れ、肌の粘膜が弱くなり鼻血が出やすくなる、などという症状が起こることがあります。ただし一般的にそういった副作用は軽微であり、保湿剤使用などで対処可能です。

抜け毛が増える・髪の毛が細くなるという症状も報告されていますが、あまり問題になるほどのレベルではありません。

うつや不安を悪化させる、という副作用も論文上報告されていますが、まず起こりません。大規模臨床研究によって、そういった影響はないことがわかってきています。