http://mainichi.jp/articles/20160701/k00/00m/040/043000c
ステマの評判に踊らされてはいけない。
無根拠の小顔矯正に要注意。
 消費者庁は30日、頭蓋骨(ずがいこつ)のゆがみやずれを矯正すれば小顔になるとうた った施術の効果に根拠は無く、景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして、東京、大阪、福岡、長崎の
4都府県の美容整体9業者にそれぞれ再発防止を求める措置命令を出したと発表した。28〜29日付。

 同庁によると、9業者は▽「磯部美容整体Vセンター」(東京都中央区)▽「Steed」(大阪市中央区)▽「シンメトリー」(福岡市中央区)▽「MEDICAL BODY DESIGN」(長崎県諫早市)
▽「ナチュラルビューティラボ」(東京都渋谷区)▽「レミスティック東京」(東京都港区)▽「トゥモローズライフ」(東京都中野区)▽「関西プロポーション小顔センター」(大阪市北区)
▽「Kouken美容整体」(大阪市都島区)。

2014年5月以降の1カ月から2年間、ウェブサイトで「頭蓋骨の形を整え、顔が縮まる」「頭蓋全体を矯正し、ねじれを取る」「形状記憶する矯正」「1回だけで効果が実感でき、
元に戻らない」などと宣伝した。

 同庁は美顔が持続する効果を裏付ける資料の提出を求めたが、科学的な根拠は示されなかった。9業者の多くは年1000万〜1億円弱を売り上げたという。
一部を除き、多くの業者は指導を受け入れて広告の表現を削除するなどし、同庁の調査や取材に「命令を真摯(しんし)に受け止め、再発防止に努める」などとしている。

 4月からは不当表示をした業者に課徴金を科す制度が始まり、一部の業者は対象になる可能性があるため、同庁が調査を進める。(共同)