連休7日目

兄二人が家族で年始の挨拶に来る
長兄は医師、次兄は公務員とエリート揃いのため、正社員とは言え社会復帰して間もない自分としては少々肩身が狭い
兄達の嫁もそれぞれ医師と教師なのでやはりエリートはエリートと結ばれるのだなと痛感せざるを得ない
しかし親族が社会的信用のある職業に就いているのは頼もしくもある
一緒に酒を飲み談笑しながら俺の結婚について話がいくが、相手がいるはずもないので思わず苦笑い
ただ結婚の話題など数年前なら禁句だったが、こうして笑いながら話せるのは自分にそれだけ信用が付いてきたということか
兄の嫁達も知り合いを紹介すると言っているが、エリートを紹介されたところで俺と釣り合いは取れないだろう
先ず隗より始めよ、という言葉がある
何か目標を達成するためには手近なことから始めよ、という意味だ
俺もまずは目の前の仕事を懸命に、そして誠実にこなしていく
そうして仕事を通じ人と関わり信用を重ねていく、これこそ人が生きるということなのだ