https://tabi1.com/not-easily-recommend-world-touring-2

人生をも賭ける、世界一周。
同じくバイクで世界一周したある仲間が
「世界一周なんてしなければ良かったかも・・・」
と、ふとぼやいていたのを聞いたことがある。
だけど、考えてみれば自分も旅先でそう思ったことがあった。
「ああ、なんでこんなことしてるんだ!」と。

それが、オーストラリアにいた時です。

私は650ccバイクでオーストラリアを一周していたが、
途中でイヤになりました。
なぜかというと何にも変わり映え無い景色がただ延々と続くので。

「ただただ走って、ガソリン撒き散らして、こんなことして自分にとって価値があるのか?」と。

面白いもの、文化、面白い人間に出会ってこそが旅の醍醐味なのに、ただただ何にも無い荒野だけしか無いと何のネタにもなりません

たしかに、最初の一ヶ月は本当に楽しかった。狭苦しい日本には無い、何にも無い雄大な大平原を心から味わっていました。

大型バイクなので、狭い日本では味わえないハイウェイを、ねずみ捕りを気にすることなく、パワー全開でかっ飛ばしていた。
「気持ちいい!気持えええ!」と叫びながらね。
しかし2ヶ月3ヶ月も経つと、それが当たりまえになるんです。

毎日何もない荒野がつづき、何のネタもない。
毎日野宿、自炊です。大変です。
そうなるとうんざりしてくるわけですよ。

どっかで休むと、ハエがウジャウジャ寄って来て大変不快だったしね。