真備町。氾濫した川から水が押し寄せ国土地理院の推計では、浸水の深さが最大で4メートル80センチ程度に達したとみられています。


夫婦の次男の幹夫さん(54)は今月7日の朝、母の明子さんに電話をかけたそうです。

「水は来ていないから大丈夫」 明子さんは、電話口でそう話したといいます。

ところが、その後、事態が悪化します。明子さんは午前10時57分、近所に住む田原康子さんに電話をかけていました。
田原さんは、当時、電話に出られず、留守番電話には「水があがってきているので、役場に救助に来ていただくようにお願いできませんか」
というメッセージが残されていました。

ただ、その時、田原さんは自宅が浸水し、避難を余儀なくされていました。
そのころ、明子さんは、知り合いなどに繰り返し電話をかけていたことが残っていた携帯電話の履歴からわかりました。

その後、7日の午後1時すぎ、明子さんは幹夫さんに電話をかけてきました。
この日の朝の電話で「水は来ていないから大丈夫」との内容が「水が胸の高さまで来ている」と状況が切迫したものに変わっていました。

電話を受けた幹夫さん。しかし、30キロほど離れた岡山県玉野市で暮らしているため記録的な豪雨の中、すぐに、助けに行くことはできませんでした。

関係者によりますと、西原さん夫婦が亡くなったのは、このおよそ2時間後、午後3時ごろ。死因は水死とみられています。

(´・ω・`)自然の驚異 人間の過信