自ら命を絶たなかったことに感謝している」――。五輪4連覇を果たした米国の元男子競泳選手

薬物は「何かから逃げ出したい、逃げ出そうとする時の手段だった」と、フェルプスさんは言う。
「逃げようとしてほとんど毎日、自分で自分を治療しているようなものだった」

五輪のたびに「爆発」のような発作に襲われたが、12年ロンドン大会の後は特に深刻だった。
「水泳をしたくなかった。もう生きていたくもなかった」

数日間一人きりで寝室にこもり、何も食べずほとんど眠らずに、ただ生きるのがいやだとうずくまっていた。
そしてついに、治療を受ける必要があることを悟った。

治療施設に入った初日は、これからどんな変化がやって来るのかと緊張して、ただ震えていた。

朝6時に看護師が起こしに来た。壁に張った8つの感情を見てどれが自分の気持ちかを示せと言われ、
「今の気分なんて分かるか。むしゃくしゃして、いやな気分だ。朝は苦手なんだ」と当たり散らしたのを覚えている。フェルプスさんはそう言って笑った。

だが気持ちを口に出し始めた時から、「生きるのが楽になった」という。「なぜ10年前からこうしていなかったのかと、何度も自問した。
でもその時はまだ用意ができていなかったんだ」

かつての自分は話したくないこと、向き合いたくないことを常にしまい込み、どこかへ片付けてしまうのが得意だったと思い返す。

今なら「大丈夫じゃなくても大丈夫」だと分かる。心の病を恥ととらえる風潮があるが、口に出さなければ状況は変わらない。
「打ち明けるのが怖い、だから自殺率が高くなる」と、フェルプスさんは考える。



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