「金がない これが最後」 父親に金の無心を続ける、2千万円超 惑防止条例違反の容疑で40歳男逮捕 伊丹


嫌がる父親(72)の元へ再三、金の無心に行ったとして、兵庫県警伊丹署は3日、兵庫県迷惑防止条例違反の疑いで、住所不定、無職の男(40)を逮捕した。
父親が「我慢の限界」と被害届を提出。同署の調べに父親は「食費や交通費名目でこれまでに2千万円以上を渡していた」と説明している。

逮捕容疑は6月25日〜7月2日、伊丹市の父親宅に毎日押しかけ、2千円〜5千円の金を要求するなどの「嫌がらせ行為」を繰り返した疑い。同署の調べに容疑を認めているという。

同署によると、男は2人兄弟の次男で、高校卒業後は定職に就かず、アルバイトを転々としながら、20歳のころ実家を出て上京。
30歳を前に関西に戻ってきたものの、何度も実家に帰ってきては「金がない」「仕事が決まった。これが最後」などと父親に懇願して食費や交通費を要求していたという。

今年4月になって、父親が同署に相談。署員が直接、男に注意したところ、「もう父親のところには行かない」と誓ったが、その後も再三実家を訪れ、金の無心を続けたため、7月2日に父親が被害届を提出した。
逮捕時、男は所持金10円しか持っていなかった。

配信 2017/7/3 10:40
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