お前らの人生って大体どんな感じよ?
やくざ崩れの親父と二人の父子家庭で育ち、
生活能力がないから借金漬け。学校の体操服やクレヨンすら買ってもらえない、
毎日同じ服を着て学校に行くような惨めな小学生だった。ほどなく登校拒否、
高校は夜学で卒業したら就職氷河期。底辺派遣をはいずりまわって今40目前。

思い返せばいくつかまだましな人生を歩めるターニングポイントはあった。
自己責任といわれればそれまでなのもわかる。
だが、幼少期から劣等感と惨めさと学習性無力感を植え付けられると、
それをはねのけて生きる意欲を持てるほどのものは自分になかった。