興味深い

『男子劣化社会』 フィリップ・ジンバルドー 2017/07

著者はスタンフォード大学心理学名誉教授。 オンラインのゲームとポルノで男性が劣化しているという本。

 欧米社会は男たちに、自分の行いに責任を取り、他の人々と力を合わせて地域社会や国全体をよりよくす
る誠実かつ行動的な市民であることを要求する。だが皮肉なことに、社会は彼らにこういったゴールの達成
をめざさせ、関心を持たせるための援助も指導も手段も、また実現の場も与えていない。
 30歳未満のカテゴリーでは、史上初めて学力的にも経済的にも女性が男性を上回りつつある。若い男性
は女性より親と住む率が高い。
 世界中ですでに数十年も前から、全科目で女子は男子より成績がよい。
 特別支援学級では生徒の3分の2が男子だ。IQの問題ではない。単に男子が努力をしていないのであっ
て、それはのちに職業選択のオプションを狭めることになる。
 近年、多くの若い男性が社会的孤立を自らに押し付け、ポルノやゲームに過剰な時間を費やしている。
その悪循環に中心的な役割を果たしているのが、彼らのシャイな気質である。
 若い女性がゲームに没頭する時間は男性とは比べものにならないくらい短い。男性の週13時間に対し、
たったの5時間である。
(以下略)
http://dokushomemo.blog.so-net.ne.jp/2017-08-16