ジョディ「どう思います、シュウを...組織がここに乗り込んで来るこの状況を、何か喜んでいるように見えるんですが...」
ジェイムズ「それは無い...といえば嘘になる...組織と直接切り結ぶ事が出来れば、彼女の仇を討つ機会も出て来るし...
コナン「彼女の仇?」
ジョディ「シュウの彼女、殺害されたのよ...数ヶ月前、彼等にね...その彼女、組織の関係者だったらしくて、組織を抜けようとして消されたって...シュウが言ってたわ...」
コナン「どうしてそんな女の人と、赤井さんが?」
ジョディ「組織に近づく為よ...彼女自身は、組織に深く関わっていなかったようだけど...彼女の妹が、組織の科学者だったらしくて...」
ジェイムズ「赤井君がその妹と顔見知りになり、妹の周りの人間とコネクションを持つ事により、上手く潜りこんだんだ...諸星大という偽名で、その組織の一員として、5年前から2年前までの、3年間だけだったがね...
組織の中で彼は実に上手く立ち回った...
最初は目立ち過ぎず、徐々に頭角を現していき、ライというコードネームを与えられ、ついに組織の幹部の一人、ジンと呼ばれる男との仕事に漕ぎ着けたんだが...
その男さえ押さえればボスまで辿り着けると踏んで、我々FBIもその仕事の集合場所に先回りして、身を潜めていたんだが彼は来なかった...夜が明けるまで待ってもな...」
コナン「まさかバレたの?FBIって?」
ジョディ「ええ...張り込んでた捜査官の、ちょっとしたミスでね...おかげでシュウは組織にフラれちゃったって訳...」
コナン「じゃあ赤井さんの彼女は、その時に?」
ジョディ「ううん...彼女の妹は組織にとって本当に重要な人間だったらしくて...手が出せなかったみたいよ...シュウもそう読んで、それ以来彼女とは会ってなかったようでした...」