宝クジで大金GETのような棚ぼたラッキーは話の基本設定を壊しかねない危険も孕んでいるので
一過性のネタに留めるべきだろうが、逆にそれを利用すれば導入部で頭を悩ますことも
ないのになー と思うのがバイクや車の街道レース漫画。

基本は一般庶民の主人公が高スペックマシンを操るライバルを次々打ち倒す流れだけど、
主人公がいくら天才的な技量を持っていようとライバルのマシンに対抗し得るようなマシンと
メンテ費用を用意できなきゃ話にならない。でも主人公を趣味に金を使いまくれる
金持ちにするのは読者の反感を買う、かといって素人にスポンサーが付くのも不自然…
というジレンマで凄く悩むんだそうな。

そのジャンルの走りであるサーキットの狼は同居する主人公の「姉が」一流モデルという設定。
頭文字Dは元伝説の走り屋だった父がチューンしまくった車を受け継ぎ、更に医者の息子が
思い描くプロジェクト実現のためにスポンサーに付くことでそういう問題を回避した(誤魔化した)が
やっぱり色々苦しいw
何か知らんが金持ちがスーパーカーをくれた!と開き直った設定にしたのは梅澤春人の
カウンタックくらいじゃないか(湾岸ミッドナイトも譲り受け系かな?)。長文スマン