アシガール 第80戦

戦国に戻った唯と若君は、十分な食料を持って戻って来たはずが、馬泥棒と間違われて追われているうちに迷子になり、食料も底をつき大ピンチ。
唯がお菓子の残りカスを浅ましく舐めようとしところに、若君(+悪丸)が偵察から戻ってくる。
カスだらけの手をはらい「いやっ…なんも」と取り繕う唯。
しかし、カラっぽのお菓子容器を見て察した若君が「あと1日歩けば観月領だから辛抱してくれ」と声をかける。
「そんなにお腹減ってない」と言おうとした唯の腹が盛大に鳴り、若君が笑う。
唯は、きゅうんとなりながら「いつか若君が辛い時には辛いと言って甘えられる存在になりたいなぁ」と思う。

翌日、戦国に戻って5日目は大雨。
大木の下でしばらく雨をしのぐことにした3人。
濡れて寒さに震える唯を、若君が背中からぎゅうと抱きしめる。
「あったかい…大雨万歳!」と思う唯の視界に、馬に藁をかけたり動き回っている悪丸の姿が入る。
悪丸には色々助けてもらったなと思い出し、「悪丸も側においで」と声をかける。
が、悪丸は若君と唯をいっぺんに抱くようにくっついてきたため、「失敗した」と即後悔。若君も無表情。