ファルコは元斗皇拳伝承者失格である。
天帝を守護するのが宿命なのに、できなかったからだ。

「天帝を誘拐されて幽閉されちゃいました」
これは決定的な大失態であり、伝承者失格は明白であろう。
まず、なぜ誘拐幽閉を許したのか。守護が弱すぎるし、宿命の防御が甘すぎるのだ。
邪悪から天帝を守護するのが宿命なのに。

ラオウは一目でジャコウの邪悪さを見抜いた。
しかし、ファルコには見抜けず、邪悪を天帝の近くにおいていたのだ。
この件で、ファルコがラオウより数段格下であることが断定できる。
ラオウならば、早々に邪悪を始末し天帝を守ったであろう。

「天帝の居場所が分かりません。救出できません。」
天帝の幽閉場所は、帝都地下だった。近くにいたのだ。
秘密の地下だとしても、それならば帝都建築の段階で幽閉場所は想定できたはず。
部下の誰かが見つけられたはず。いつまでも監禁場所が分からないというのもマヌケすぎる。
これを見つけられないのだから、ファルコの統率能力と部下の組織レベルも低い。

「ジャコウ様の言いなりになって働きます。」
誘拐犯の言いなりになる伝承者。これはマヌケすぎないか。
目の前にいる犯人の言いなりになる警察。
ファルコの「甘くやさしい性格」「非情適性のなさ」をジャコウに見抜かれ操られたといえる。

天帝守護に必要な・・・
邪悪を見抜く能力、危機管理能力、守護組織の育成力、部下の統率力、
宿命への責任感、将としての判断力、非情な暗殺者適正・・・ファルコに欠けている。

ファルコは甘い性格で人柄はいいが、欠けてるものが多い。
砂蜘蛛に負けたのもうなずける。