【ナルトの初螺旋丸をくらうカブト】
脚の筋肉を切断され動くことのできない場違いな可愛い下忍の
ところへわざわざ近距離攻撃をしかけに行ったが、その手のひらを
クナイで貫いてしまったことに紳士中の紳士であるカブトさんは激しく
動揺し、避けることなく螺旋丸をまともに腹に食らってしまうという場面。

ナルトが自らクナイに深く刺されにいき、そうすることでカブトさんの手に
ちょっぴり指をかけた程度で「これで逃がさねーで済む……」などと
宣っているが、カブトさんは単にクナイを手放すだけで容易に脱出できる
状況であった。だが前述のように紳士なカブトさんは動揺していたため、
そのようなことはできず、目の前で螺旋丸が形作られていくさまを
ただ見ていることしかできなかった。

こうしてカブトさんは腹にまともに螺旋丸をくらい、普通なら即死する
ところであったが、「陰癒傷滅」でチャクラを使い尽くして傷を癒し、
香燐から移植した回復能力を自分のものと偽ってまで生存することで、
ナルトに殺人の罪を犯させず、さらには吐血してぶっ倒れ、「ここまで
やってもダメージが…」とナルトくんの螺旋丸は大したものだよアピールを
してのけた。

心臓の経絡系切断なんぞ、ナルトが螺旋丸を作っているあいだに
やればよかったのでは?などと考えるのは非紳士的である。
カブトさんはこうすることで、すべてを出し尽くしたナルトのピンチに
よる綱手の再起までサポートしてのけた超紳士であるのだから。