ネットにてよく見かけるリュウオウが影でこさえた琉拳が後に劉家に合流したという説は概ね同意じゃが、儂の意見はちと違う。

おそらくリュウオウは西斗がもたらした秘孔の存在を知らなかったのではなかろうか。何しろ秘術を知っとる者は皆殺しにされるほどじゃからな、当時(創世紀)は。
シュケンは同族のリュウオウにすら秘孔術は明かさなかった可能性もあるじゃろ。
とはいえ、黒夜叉が普通に宗家の拳を使っとるようにリュウオウも当然北斗宗家の拳自体は学んでおり、リュウオウ流に宗家の拳を鍛えた結果、その拳は恨みによる魔闘気の扱いに長けたものとなった。
その魔闘気の拳をリュウオウはこっそり次代に伝えており、神拳が三派に別れた折に当時のリュウオウの流れを汲む者が劉家拳の秘術を奪い北斗琉拳を完成させたのであろう。

リュウオウの無念と魔闘気の拳を伝承する男が劉家門にしれっと弟子入りし、表向きは神拳と同質の劉家拳を讃えながら、裏では魔闘気と劉家拳を融合させた北斗琉拳を編み出したのじゃ。
絶対に北斗神拳(劉家拳)には負けたくないと思いながらな。
後に琉拳の存在が劉家門にバレてしまい暴れまくり、魔道の拳として虐げられてしまったのじゃ。

その後琉拳は歴史の裏に葬られるがヤサカの先祖のように脈々と受け継がれており、北斗劉家拳と宗家の歴史を学んだジュウケイが琉拳を選び、カイオウらに伝承させることと相成ったのじゃ。

こんな話だったら面白くはないかね?