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何で最近の漫画ってテンポがアホみたいに遅いのか?
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0001マロン名無しさん
垢版 |
2014/05/31(土) 13:31:07.55ID:Dgrc03q1
映像のような描写なら最初から映像でいいだろ
0038半村良による国枝史郎評より。
垢版 |
2015/05/19(火) 08:16:27.58ID:???
――あの無窮迷路のような味はどこから生まれてくるのか……私は私なりに結論を得た。
あの味は連載という発表形式から生じているのだ。それもあまりはっきりと先々の筋落ちまで決めず、
毎回 行き当たりばったりの様な感じで……
こんな風に言っては国枝さんに悪いかもしれないが、どうも私には「蔦葛木曽桟」「神州纐纈城」の魅力の秘密が、
毎回行き当たりばったりのようにして書きついで行ったことにある様な気がしてならないのだ。
たとえて言えば、それは落語の三題噺の面白さに似てはいまいか。締め切りという時点で高座に揚がり、客席の反応と一体化しながら
物語を作ってゆく面白さだ。
向こう何年間に亘って、毎回何枚のスペースでこれこれの物語を語り尽くす――そういうやり方ならいっそ、書き下ろし形式のほうが
楽なはずである。現にこの「蔦葛木曽桟」は、読者の反応に引きずられて足掛け五年間も書き続けられたのではないだろうか。
いささか枝葉の繁りの過多な、それだけにかえって手造りの感じの強いこうした小説は、大まかな案だけでとにかく書き始め、
自分自身も 読者の一人と化して毎回を賑やかに書き綴っていって、はじめて生まれるものなのだろう。
ひょっとするとそれは、作者の生活費稼ぎといったような側面も持ち合わせているのかもしれないが。
暮らしの糧を得るために書き、しかも読者と一体化することが、よりいっそう読者と深くつながる事になるのではないだろうか。
最初から完成した芸を披露するのでは無く、めいっぱい客にウケて自分自身も芸人として生きようとする姿勢が こうした味を生み出している……
0039長文につき分割。↑続き
垢版 |
2015/05/19(火) 08:27:05.07ID:???
現場の声としてひとこと言えば、伝奇小説とはうまく終わらない小説であるようだ。ストーリーの中核に自己増殖性がある。
たとえば、人跡未踏の秘境にこれこれの性質を持った一族がいて、その末裔が……となれば、登場人物の血筋はどんどん入り組んでゆかざるを得ない。
私は、自己増殖をしないようなネタでは 面白い伝奇小説にならないと思っている。
その意味で伝奇小説最大のキャラクターは、悪魔妖怪の類だろう。生まれ変わり死に変わり、彼等の物語は今も続いている。
一度死んだはずのフランケンシュタインやドラキュラの物語が何時でも任意に再開できるのは、彼等のキャラクターとしてのネタがそれだけ優れているからである。
だから伝奇小説の面白さのひとつは、ストーリーが次々に膨れ上がって行く面白さである。書き続ければ実際の社会と同じ広さ長さにだって なりかねない。
伝奇小説が長いのも、登場人物などがむやみやたらに多かったりするのも、そのせいであろう。したがって、「蔦葛木曽桟」「神州纐纈城」が未完の形で残っていることを、
私はさほど残念には思えない。もし国枝さんが両作品の未完である事を残念に思って逝かれたとしたら、そのことのほうを私は残念に思う。
国枝さんはついに、終わることが出来ないほど面白い伝奇小説を御書きになったのである――

ということなのかもしれないが、テンポとは違う…か?
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