漫画家の鳥山明氏が、ラジオ番組「お前らホルってんじゃねーよ」にゲスト出演した際に、オリンピック選手団に対し大胆発言をした。
放送作家兼アシスタントを務めるオークラに「リオオリンピックについて」見解を求められた鳥山さんは、「申し訳ないけど言っていいですか?」と前置きをした上で上記のコメントを口にした。
「なんだろう、最近この国って"必死になることをダサいという奴ほどダサい"みたいな風潮あるでしょ?あれもうやめない?辛くない?」と発言。
「一昔前に、といっても僕の学生時代の少し後くらいですけど、まぁそんくらいに"何かに必死になることはダサい"という空気が蔓延したんですよ。
その時はちょうど漫画家を目指し始めたくらいだったので、その空気に迎合しました。漫画家志望で必死にアクションだけ描いてる連中にムカついていた部分もあるんです」と続ける。
「けど、その後に、その反動ですよね、"何かに必死になる人間をダサいということがダサい"みたいな風潮が生まれてきてそれが今まで続いているんです。
最初は迎合しましたよ、正直。ああ何かに全力になることは楽しい!ってよく思ってました。けどある時ふと思ったんです。それが世の中を不幸にしてるんじゃないかと。」
「要するに、そういった風潮のせいで怠けたりサボったりする自由が奪われているんですよね」というオークラに対し鳥山さんは続けた。

「そうなんだよね。日本って過労死とか残業とか多いでしょ?だから言っちゃえば良いんだよ、何かに全力になるなんてダサいって。で、そんでオリンピック選手を応援するようなところからもそういう気質が生まれちゃってんだよ。
オリンピック選手みたいに何かに全力になりたい人がいるのは勝手。それはそれで構わない。
けどそういう人を応援すると、自分らまで同じことしなくちゃいけなくなるんだよ?あいつらは頑張ればメダル貰えるから良いけど普通の国民は同じ頑張りを見せても残業代すら貰えない」と締めた。
最近過激発言の目立つ鳥山氏であるが、今回の労働者に寄り添ったコメントにはリスナーからも共感が寄せられたようで番組内のメールでは
「絵は嫌いだったけど鳥山明が好きになった」
「鳥山明さんらしいです」などといった意見が寄せられた。
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