かがみのGW


いよいよGW。
今日から待ちに待ったこなたたちと温泉旅行だ。
2ヶ月前こなたに聞かされこの日だけを楽しみにしてきた。

当日集合場所に行ったら既に三人がいた。
『おーいもう来ていたのか』と、近寄ろうとした時だった。


「ほんと折角のB組旅行なのにお姉ちゃん付いて来ちゃってごめんねー。」
「何故クラス違うのに来たがるんでしょう。空気読んで頂きたいですね。」
「悪いのは私だよ。うっかり喋っちゃったからねぇ。まぁ大学で相変わらず友達出来ないみたいだから今日は我慢しようよ。」

(えっ? 何?? みんな何言ってるの? 冗談だよね?)

「わたしお姉ちゃんと一緒に温泉なんか入りたくないよー。」
「あら、私だってご一緒したくないですね。」
「じゃあアレだけ後で入ってもらおうよw」
「あははは。」

耐えられなくなった私は三人に顔を見せずにそのまま来た道を戻った。
私、大学の皆からだけじゃなくあいつらからも要らない人間だったんだ・・・。

部屋に帰りカバンの中の衣類をタンスに戻そうとチャックを開ける。
「あんなに・・・楽しみにしてたのに・・・」
「あんなに仲良かったはずなのに・・・」
一つ一つ取り出す度に涙の量が多くなっていった。