>>428
こんにちは、かばんです。

まず物体を点A(x、y、z)から、点B(x´、y´、z´)まで動かす場合を考えます。
この時、物体に働く力が保存力のみであれば、点Aから点Bまでどのような経路をたどったとしても
する仕事は同じです。

つまり、始点と終点さえわかれば仕事が求まる、つまり位置の関数として扱えます。
つまり、位置(x、y、z)に対応したポテンシャル(まあ位置エネルギーみたいなもんです)
U(x、y、z)が定義できます。

ここで、(仕事)=(力)×(力の向きへの変位)、という関係を思い出してください
力学的エネルギーは保存力の場合一定なのでx軸方向、y軸方向、z軸方向へ
物体が微小な距離動く場合を考えると、
Fx=-∂U/∂x Fy=-∂U/∂y Fz=-∂U/∂z
が成立します。
FをFx、Fy、Fzを成分とする力のベクトルとすると
F=(Fx、Fy、Fz)=(-∂U/∂x、-∂U/∂y、-∂U/∂z) となります。

ここで、ベクトル演算子∇=(∂/∂x、∂/∂y、∂/∂z)を用いると
上式は、F=-∇・Uと、∇とポテンシャルの内積としてあらわすことができます。
(x成分、y成分、z成分同士の掛け算になっているのがわかりますか?)

さて、ここでF=-∇・Uとあらわされるとすると、∇×Fという外積は
∇×F=-(∇×∇)・Uになり、同じベクトルの外積は0です。
よって∇×∇=0であり、∇×F=0となります

これより、∇×F=0であるならF=-∇・Uとあらわされるとすることになり、
位置の関数のポテンシャルが存在することになります
これで題意は示せたでしょうか?