>>632
チャウグナー・フォーンとは違って美術的・歴史学的価値は見出せそうにないからなぁ。
生物学的見地からも外見で一笑に付されそうだし。

いっそのこと、廃業で夜逃げしたアトラクション企画会社のうち捨てられた倉庫に、
見たこともないマイナーな怪獣の着ぐるみとともに並べられているというのは。
借金の回収に目ぼしいものを何でも持っていこうと訪れた者たちが、
なぜか倉庫に閉じ込められ、そこで体験する恐怖の一夜。
倉庫の一角の作業場で怪獣デザイナーの業務日誌を見つけて読んでみると、
着ぐるみのリアリティを追求するために、会社の金をこっそり使い込んでまで、
世界中からネッシーのうろこやら河童の手やらをかき集めたことが書かれていて、
最後にネットオークションに出ていた「古代の怪物の剥製」を購入したとある。
メジャーで受けなかった偏執的なこだわりをローカルヒーローで実現しようとした、
マッドなデザイナーが坂を転がる勢いで正気を失っていくのが読み取れる。
夜逃げしたと思われていた社員の何人かは、実は生贄にされていて、
干からびたゾンビとなって他の着ぐるみの中に入れられており、
デザイナーの命令か、ラーン=テゴスの意志によって活性化され、
新たな生贄を確保し捧げるために動き出す。
対抗手段の一つが、狂う前のデザイナーが入手していた謎の水晶を装着した、
ローカルヒーローの着ぐるみスーツ……それには「旧き印」が刻まれていた……
という感じで。