>>719
こっちはTSのデザイナーじゃないから、断定的にTSのデザイナーが
冷戦をどう判断してどう料理した、とは言わない
が、ゲーム内容が「米ソの陣取りゲームがつまり冷戦だ」という
割り切りをしていることは事実だろう

「米ソの陣取り合戦」へ落とし込むのにTSはかなり大胆な取捨選択をしてるんで
おまいさんのいう「自然に発生する重要なイベント」という概念がTSにはない
代わりに存在するのは「自分の影響力でおこせるイベント」という
配られた手札で決まる、おまいさんのいう「特別ルール」と言うことになる

TSのデザイナーは根本的におまいさんとは違ったアプローチをしてるんで
ソ連とアメリカの国力とか軍事力とか技術力といった要素は
全部「おこせるイベント」の中に落とし込んでいる
これは再現手法の違いであって、シミュレーションとして正しいかどうかはまた別の次元の話だ

で、元に戻る
TSがどういうモデルを採用して、それをどう再現しようとしているかという分析無しに、
「自然に重要なイベントが生じないからシミュレーションとしておかしい」というのは
意味のない言明だ
おまいさんの考える冷戦と、TSで再現しようとしている冷戦が違う、という意味なら
もちろん意味のある言明だけど

おまいさんが言う通り、TSのデザイナーはベトナム戦争もペレストロイカも
重要な事件ではなく、冷戦の一エピソードとしてしか扱ってない
ベトナム戦争やペレストロイカが生じるかどうかはプレイヤーが
そのイベントを起こす「意思と能力」を持ってるかどうかで決まる、としている
その、「能力」が「カード引きの運」で再現されてるのを
シミュレーションじゃないというなら、否定する気はない
個人的にはカードドリブンは再現手法として好きじゃないし

ただ、デザイナーはそう判断しなかったという事実は残るんだよ