「戦士だけでダンジョンを攻略する…このようなセッションが…」

「このセッション、いしかわどのの差配であったな」

「いかにも」

「血迷われたか
 ローグが居なければ罠を解除することは出来ぬ、
 クレリックが居なければ傷を癒すことすら出来ぬ!
 ならばこのセッション……
 このようなダンジョンハックと呼ぶに値せぬ見せ物にて、D&Dを汚したとあれば
 いよいよもってTSRに申し開き出来ぬ破目に陥り申す」

「否! 見られい
 不屈の精神を持った戦士にあっては
 自己に与えられた過酷な運命こそ
 かえってその若い闘魂を揺さぶり ついには…」

それはおよそ一切のクラス・系統に聞いた事も見た事もない奇怪な呪文であった

「ああ あれこそは戦士さま必勝のファイター呪文 《がんばる》《がまんする》…」