夜通しの残業から部屋に帰宅すると、灯りをともす前の暗闇の中で
ムシャラムシャラと怪しげな音。誰か居る。女?いまどき珍しい円形のスカートを
だだっぴろげて部屋の真ん中で堂々と買い置きのスナック菓子やpokkyを貪ってやがる
その物体はどこか見覚えがある。ミドリのベルベットのこやつ、
あの「ですぅ星人」だった。ヌシがカエッテキタデスぅなどと
あたふたする翠星石のうしろ髪をしっかりと?み、この泥棒猫めと
両手で左右のおさげ髪をひっぱりながら、灯りをともして奴の睨みつけるような
生意気な表情を、髭面を近づけつつまじまじと眺める。紛れも無くミドリである。
pokky喰ったくらいで泥棒呼ばわり心外ですぅなどとぬかしやがる。
そしてツェッペリンの音楽なんぞゴミのよう、次々と溺愛するバンドに対して
罵詈雑言をぬかしやがった。ビートルズとA乃T子を貶す言動が
このいけすかない悪魔人形に、心の底から、陰惨な殺意を抱かせるスイッチとなった。
2本の後ろ髪を右手に持ち替え、翠星石を遠心力にまかせてクルクルとふりまわし、
ホーロー台に叩きつけてやった。何するですか、イタイですぅ、
手前の為した図々しくも侮蔑にあふれた言動の罪深さなど微塵も自覚の無い
このミドリのドレスを被ったゴミは、キッと睨みつけながら
なんでこんなことするですぅとでも言いたげだ。そのまま髪を引っ張りつつ
頸を猫?みに押さえ込んで、頭からに熱湯をかけてやった。
漸く、ミドリの奴、本気で自分を虐待する気だ、と気づいたようだ。
そのまま、更に両の眼球のグラスアイに熱湯をたっぷりと注いでやり、
奴の反抗心を萎えさせてやった。硝子でできたオッドアイの眼球は無残にも
熱で罅だらけになる。虐待祭りはこれからだ。