>>120
「ほら、まずは冷蔵庫を起こせ!自分でやったんだから自分で始末くらいしろよな!」
デュードはベッドの上でくつろぎながら指示した。
「う・・・こんな大きいの無理です・・・・」
翠星石の目の前にあるのは2メートルほどの冷蔵庫。人間でも簡単に持ち運びができないものだ。人形に動かせるはずがない。
それを見てデュードは皮肉るように言った。
「おいおい翠星石。倒したのはお前だぜ?なら逆転の発想で起こすのも簡単なはずだ」
「無理です!こんなものどうやって動かせってんですか!」
「・・・やれねえのか?」
サングラスの奥に光る冷たい目が翠星石を睨みつける。
「やるです・・・」
翠星石はしぶしぶ同意した。そして冷蔵庫に手を掛けあらん限りの力を振り絞った。
だが冷蔵庫はびくともしない。
「はあはあ、ダメです・・・」
そこへデュードの蹴りが飛ぶ。
「っきゃ!」
「できねえなら倒すんじゃねえよ!このクズが!」
そう言いながらデュードは冷蔵庫を起こした。
そして蹴られて倒れている翠星石の方へ倒した。
起き上がろうとする翠星石の背後には巨大な冷蔵庫の姿があった。ッドスンという音を立てて翠星石を潰す。
「っひぎゃ!」
「おうおう、まだ生きてるな。さすが人形だぜっへっへっへ」
痙攣する翠星石を見て不気味な笑い声を上げるデュード。
「あ、足の感覚が・・・」
翠星石の足は冷蔵庫の重さで潰れてしまっていた。