トム・キングのキャラクター描写には問題があり、作品の出来には非常にムラがある
彼の執筆する物語の根底には、悲しいトラウマやPTSDがある
例えば彼のアダム・ストレンジは、基本的にはイラクでの戦争犯罪に関与していたかもしれないCIAのスパイとしてのイメージを
回復しようとしているエッセイであり、
彼はPTSDに悩む男性が中年期の危機に直面し、妻との愛に救われるという半自伝的なドラマを書いている

彼は9コマの形式や、まばらなセリフを使ったコマの繰り返しにもこだわりを持っている
不思議な事にベンディスがこれをやると、人々は彼をパクリ野郎と呼ぶが、キングがこれをやると彼は天才と称賛される
彼はビジョン、オメガメンでいくつかの有望性を示したが、今では彼自身をタイプ化してしまった

完全に性格から外れた行動をするヒーロー、精神的な治療への非常に愚かなアプローチ、クソみたいな疑似ミステリー、
大量殺人者のための奇妙な同情、最終的には間抜けなギャグに発展する告白....
ヒーローズインクライシスは、キングの悪い所を凝縮した様な出来だ

新作のロールシャッハは、ウォルター・コバックスのことではなさそうだし、生き残ったキャラクターが絡んでいるようにも見えない
「その世界で次に何が起こるか」これがウォッチメンのテレビシリーズに最も興味をそそられたものだ、
実際にはキャラクターはレトコンされており、行動には曲解がともなう
一方ドゥームズディクロックは、ウォッチメンの世界を探求せずに単にDCユニバースにウォッチメンのキャラクターを挿入した
ウォッチメンの続編は、今では年単位のイベントみたいな物になったのだろう